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看護師転職サイトのおすすめを22社から総合ランキングにできなかった理由。軸を3本に分けたら上位の顔ぶれが3本とも入れ替わった

「看護師転職サイト おすすめ」で検索して来た人が探しているのは、たぶん順位の付いた一覧です。当サイトにはそれがありません。

これは手を抜いた結果ではなく、22社の台帳を作ってから総合ランキングを組もうとして、できなかったという経緯があります。この記事は、その経緯をそのまま書きます。できなかった理由が分かれば、よそで見かける順位をどう読めばいいかも同時に決まるからです。

先に、この記事の結論を3つ書きます。

  • 総合ランキングを作るには「軸を1本に決める」か「点数を足す」かが要ります。22社を読んだ結果、どちらもできませんでした
  • 点数を足す方式には、正直に注記を書いた社ほど順位が下がるという向きがあります。求人数の表で実際に起きました
  • 軸を宣言した並べ替えを3本作ったら、1位が3本とも別の社になりました。これが「総合1位」を作れないことのいちばん分かりやすい証拠です

22社の全体像(運営会社・許可番号・求人数・資本金・認定など)は看護師の転職サイト22社を公式サイトの表記のまま比較にあります。この記事はそこから「おすすめ」の一点だけを取り出したものです。確認日はすべて2026年8月20日です。

1. 総合ランキングを作れない理由は2つ。軸を1本に決められないことと、点数を足せないこと

総合ランキングを作る方法は、突き詰めると2つしかありません。比べる軸を1本に決めるか、複数の軸に点数を付けて足すかです。22社ではどちらも成立しませんでした。

軸を1本に決められない

候補になる軸を順に当ててみると、全部同じところで詰まります。

  • 求人数 — 22社のうち、同じ物差しで並べられるのは13社だけです。残る9社は「累計です」「サイトに載っていない求人も含みます」といった注記が付くか、勤務地を選ばないと件数が出ない作りかで、同じ意味の数字になりません
  • 施設区分の数扱う範囲を絞っている社ほど小さくなります訪看ナース.comは訪問看護ステーションだけを扱うので、施設区分の絞り込みがそもそもありません。区分が0なのは、狭いからではなく要らないからです
  • 拠点の数 — オンライン面談で足りる人には関係がありません
  • 設立年の古さ — 1973年から2020年まで47年の開きがありますが、古いことが何を意味するかは公式サイトに書かれていません

どの軸も、読む人の事情によって意味が変わります。「求人数が多いほど良い」は、行きたい施設形態が決まっている人には当てはまりません。

軸の候補を表にすると、詰まる場所がそれぞれ違うことが分かります。

軸の候補 数字が揃う社数 なぜ順位にできないか
公開求人数 22社中13社 累計・非公開込みの社が混ざり、同じ意味の数字にならない
施設区分の数 22社中18社 扱う範囲を絞った社ほど小さくなる。0が「狭い」を意味しない
雇用形態の数 22社中19社 同上。訪問看護専門の社は区分そのものを持たない
拠点の数 一部の社のみ 来社しない人には関係がない。オンライン面談だけで進む社もある
設立・創業年 20社 1973年〜2020年と47年開くが、古さが何を意味するかは各社とも書いていない
資本金 15社 7社が公開していない。多いほど良いという説明はどの社にも無い
従業員数 10社 12社が公開していない。15名〜約8,070名と幅があるが基準が無い

分母が軸ごとに13社から19社まで動きます。同じ22社を同じ日に読んでいて、軸を変えるだけで6社ぶん動く。この状態で「総合」を名乗ることはできません。

点数を足せない

こちらのほうが重い問題です。点数を足すには、それぞれの軸に重みを付ける必要があります。求人数を何点、派遣の有無を何点、拠点数を何点、と決めることになります。

その重みは、当サイトの好みであって、台帳に書いてある事実ではありません。ところが順位という形で出すと、読む人には事実の顔をして届きます。「1位」という表示は、それがどんな重み付けから出てきたかを隠します。

当サイトが持っているのは、公式サイトに書いてあったことを書き写した台帳だけです。重みを付けた瞬間、それは台帳ではなく意見になります。

2. 点数を足すと、正直に書いた社ほど順位が下がる。求人数の表で実際に起きたこと

これは理屈の話ではなく、実際に手を動かして分かったことです。

22社の公開求人数を並べようとしたとき、同じ物差しで比べられるのは13社でした。数字そのものは447件から140,333件まで、314倍の開きがあります。

問題は、比較の列から外した社の顔ぶれです。外れたのは、数字の出し方に注記を付けた社でした

  • 「これは累計の数字です」と書いた社
  • サイトに載っていない求人も含みます」と書いた社
  • 公開・非公開を合わせた数です」と書いた社

注記を付けた社の数字は、たいてい大きくなります。累計や非公開を足せば数は増えるからです。注記を読まずに数字だけを並べると、注記を書いた社が上位に来て、その場で検索できる実数だけを出した社が下に沈みます

つまり、こういうことが起きます。

数字の出し方 素朴に並べた場合
正直に注記を付けた社 累計・非公開込みで大きい数字+注記 上位に来る
実数だけを出した社 その場で検索できる件数 下位に沈む

正直に書いたことが有利に働き、正直に書いたことが不利に働く、という逆転が同じ表の中で同時に起きます。当サイトが5社を比較の列から外し、13社だけを並べているのは、これを避けるためです。

外した5社は、公式サイト自身が「別物だ」と書いている

当サイトが数字を疑って外したのではありません。外す根拠は、全部その社自身が書いています。

外した5社が劣っているという意味ではありません。数え方が違うものを同じ列に置けない、というだけです。

この5社を注記ごと外すと、13社の中の最大は140,333件、最小は447件になります。それでも314倍です。

そして、この314倍すら「求人の多さの差」とは読めません。各社とも、1事業所を1件と数えるのか、募集枠ごとに1件と数えるのか、複数拠点の同じ求人を重複して数えるのかを公開していないからです。数え方が分からない数字を大きい順に並べたものは、順位の形をしているだけで順位ではありません。

いつ時点の数字かを書いているのは13社中4社

順位にはもう1つ穴があります。求人数は日々動くので、数字そのものより「いつ時点か」のほうが重要です。13社のうち日付まで書いているのは4社(マイナビ看護師看護師ワーカーナイチンゲールスーパーナース)で、残る9社には時点の表示がありません。しかも4社のうちスーパーナースの「8月20日(木)」には年がありません。年まで書いているのは3社です。

過半数の社について、その数字がいつのものか分からないまま並べることになります。

数字の内訳は看護師の転職サイト22社を公式サイトの表記のまま比較の求人数の節に、22社ぶんの集計は情報開示調査にあります。

3. 軸を宣言した並べ替えを3本置いたら、1位が3本とも別の社になった

順位そのものが悪いのではありません。何を、どの向きで並べたかを見出しに書けば、順位は読める情報になります。当サイトが置いているのは次の3本です。

並べ替え 並べている軸 順位が付く社数
施設区分を細かく選べる順 求人検索で選べる施設区分の数 18社
働き方を細かく選べる順 求人検索で選べる雇用形態の数 19社
公開求人数が多い順 公式サイトが出している公開求人数 13社

この3本は、1位が3本とも別の社です。

3本に共通して上位にいるのはブレイブ(2位・2位)だけで、1位を取った3社は互いに他の軸では上位に来ません。とくにレバウェル看護は、求人数では1位ですが施設区分は5区分しかなく、施設区分の順では18社中の下のほうになります。

レバウェル看護の5区分は欠点ではありません。病院・クリニック・介護施設・訪問看護・検診センターと大きく括れば、探すのは速くなります。細かく選べることと、探しやすいことは同じではありません。同社は施設形態とは別に「配属先」の軸を9つ持っていて、中身はそちらで分けています。

3本のどれを見るかは、探しているものによって変わります。訪問看護の求人だけを見たいなら訪問看護の求人を扱うサービス一覧を開くほうが早く、施設区分の順位は要りません。

4. 3本に共通の3つのきまり。いちばん効くのは「読み取れない社に順位を付けない」

3本の並べ替えには、同じ3つのきまりを置いています。

  1. 軸を見出しに書く。「おすすめ順」ではなく「求人検索で選べる施設区分の数が多い順」と書きます
  2. 同じ数字の社には同じ順位を付ける。台帳に無い差を、順位の形で作らないためです
  3. 数字が読み取れない社に順位を付けない。代わりに順位なしの別枠に並べ、公式サイトの書かれ方をそのまま載せます

3番目がいちばん効きます

読み取れないことに順位を付けると、「読み取れない」を「劣っている」として表示することになります。

公開求人数が多い順では13社に順位が付き、残る9社は順位なしで下の別枠に並びます。この9社を仮に「0件」として最下位に置いたら、事実と違うものが表示されます。

たとえばeナースセンターは、勤務地を選ばないと件数が出ない作りというだけです。求人が少ないわけでも、情報を隠しているわけでもありません。都道府県ごとには件数が出ます。ここは都道府県看護協会が運営する無料職業紹介で、営利の紹介会社とは仕組みそのものが違います。

「書いていない」と「持っていない」は別のことです。順位表は、この2つを区別できません。だから別枠にしています。

5. 「1位」と書いてある記事を見たときに確かめる3点

当サイトが順位を作れなかった理由は、そのままよそで見かける順位を読むときの手がかりになります。3点だけ挙げます。

軸が見出しに書いてあるか

「おすすめ第1位」とだけ書いてあるものは、何をどう並べたかが読めません。読めない順位は、順位の形をした感想です。軸が書いてあれば、その軸が自分に関係あるかを自分で判断できます。

数字に注記が付いていないか

求人数を根拠にした順位では、ここがいちばん動きます。「累計」「非公開を含む」「サイト未掲載を含む」が付いた数字は、その場で検索できる件数とは別物です。注記ごと引用していない順位は、注記を書いた社を実際より上に置いていることになります。

「No.1」が誰の調査か書いてあるか

22社のうち、公式サイトで「No.1」や満足度の数字を掲げている社がいくつかあります。当サイトはその根拠まで台帳に写しましたが、注記の書き方には差がありました

  • 調査の対象範囲・調査時期・調査方法まで注記している社
  • 「※自社調べ」とだけ書いている社
  • 数字だけで注記が見当たらない社

注記が細かい社ほど、数字は古く見えます。「2025年8月時点」と書けば古さが目に入り、何も書かなければ古さが見えないからです。注記を書いた社が損をして見えるという、第2節と同じ向きの逆転がここでも起きています。

当サイトは、これらの数字を公式サイトの表記のまま引いているだけで、検証も評価もしていません。各社の表記と注記の対応は看護師の転職サイト22社を公式サイトの表記のまま比較に社ごとに並べてあります。

6. 順位を付けていない条件別の一覧が9本ある

軸を1本に決めずに、条件で絞っただけの一覧もあります。こちらには順位が付いていません。探している条件が決まっている人には、順位表よりこちらのほうが早いはずです。

該当が8社に満たない条件は、一覧ページを作っていません。4行や5行の表を「一覧」と呼ぶと、条件の名前だけが目次に増えて中身が伴わないからです。単発が4社、美容クリニックが5社、電話以外で進められると明記が3社。この3つは、それぞれ記事の中で主題として扱っています(単発美容電話)。

7. 「おすすめ」を自分で決めるための4つの手順

どの社がよいかは書きません。代わりに、当サイトが順位を作れなかったのと同じ材料を使って、自分で決める手順を置きます。すべて登録せずにできます。

  1. 軸を1本だけ選ぶ。「求人数」「施設区分の細かさ」「働き方の細かさ」「派遣があるか」「電話なしで進むか」のどれか1つです。2つ以上を同時に満たす社を探すと、また足し算になります
  2. その軸の一覧か並べ替えを開く。条件が決まっているなら第5節の一覧、量を見たいなら第3節の並べ替えです
  3. 上から2〜3社を選んで、公式サイトの該当画面を直接見る。当サイトの数字は2026年8月20日のもので、公式サイトの記載は予告なく変わります
  4. 数字に注記が付いていないかを見る。「累計」「非公開を含む」「サイト未掲載を含む」が付いていたら、その数字は他社のものと直接は比べられません

そのうえで、1社に絞る必要はありません。他社との併用について公式サイトに明記があるのはMC-ナースネットで、「もちろん登録できます。他の会社だけでなく、ハローワークなどを通じて就職活動している場合も特に問題ありません」と書いています。残る21社は併用の可否を公式サイトに書いていません。書いていないことは、禁止という意味ではありません。

この記事について

  • 出典は各社の公式サイトのみです。まとめサイト・比較記事・口コミサイト・掲示板の記述は一切使っていません
  • 口コミ・体験談・アンケートは1件も持っていません。だから書いていません
  • 総合順位は付けていません。この記事は、付けられなかった理由そのものを書いたものです
  • 確認日は2026年8月20日です。22社を同じ日に読んでいます
  • 社数には、判定に使った欄と分母を添えています。数え方は情報開示調査にまとめてあり、出典を書いていただければ引用・転載は自由です
  • 公式サイトの記載は予告なく変わります。登録の前に、必ず各社の公式サイトで最新の記載を確認してください
  • 数え方の基準と、台帳に載せる/載せないの条件は運営者情報と編集ポリシーに書いています
  • 表記の誤りを見つけた場合はご連絡ください。訂正します